園芸界でもっとも大きなイベントがまもなく始まります。
母の日といえばカーネーション・・・そんな時代が長く続いてきました。
小学生のころ造花のカーネーションでしたが
ちゃんと“お母さんありがとう”と書いてあったカーネーションを胸につけてはじかみながら学校から帰ったことを思い出します


もちろん母に向かってお母さんありがとうなんて言える時代ではありませんでした。いや言ってもいいが恥ずかしかったのかもしれません。
そんな母は80歳を過ぎた今も元気に・・・いやなんと!!!
私の花作りを手伝ってくれています。
従業員とともに、お客様に喜んでいただける花つくりを目指して毎日がんばっていると、苦労など忘れてしまうよとなどと言われてしまいますが
しっかりとした花が咲いたときの喜びはひとしおのようです。

ベゴニアは王様にはなれないのでしょうか?
それぞれの季節にそれぞれの代表的な花があります。秋には菊・ポインセチア・シクラメンと順番に王様が現れ、冬はプリムラ春はパンジー
初夏にアジサイ、そして最大のイベント母の日ギフトは古の昔から
カーネーション様がアレキサンダー大王のごとく不動の王様だ。
ベゴニアはいつも、いつでも二番手でしかない。
これを二枚目と考える方法もある。私もそうしたいと思っている。
二番手ではかっこわるいが二枚目なら色男だ。

きれいな花を咲かせたいと願うのは栽培者である農家の願いだろうが、最近の花にはほとんどすべてにブリーダー(育種家)の努力が加わっている。きれいだといわれる花はすべてブリーダーの開発によるものであるといっても過言ではない。
開発者の努力が栽培者によって実証されれば本当に美しい花が咲く。
難しい世の中になったが、ベゴニアの栽培農家はカーネーションやポインセチア,あるいはシクラメン・アジサイ農家に比べてあまりにも無法者が多すぎる。いまや花壇苗の90%にはラベルがついておりブリーダーさんの権利はきちんと守られている時代なのです。

ベゴニアが王座につくためにはこのハードルを越えないといけないでしょう。
登録品種は強い。そして守られる。ユザー様から認められる。
このステップが今ベゴニア生産農家の課題だと思うのです。


WEEK0816


  いま なぜ ベゴニア な・の・か?